Architectural firm by Kazutomi Takechi.1361 Kamimitani Iyo-shi Ehime pref.

Le Corbusier Cap Martin cabanon model 1×1
2010/5-29..7/11

愛媛県美術館企画展 ル・コルビュジエ展
(実行委員会・愛媛県・愛媛新聞社・あいテレビ)

LE CORUBUSIER カップマルタンの休暇小屋




休暇小屋(cabanon)誕生のいきさつは、ロク計画とロブ計画の最初のエスキースが描かれたときと同様、生き生きとしている。「1951年12月30日に、コート・ダ・ジュールの軽食堂のテーブルの片隅で、妻の誕生日プレゼントに休暇小屋のプランをスケッチし、翌年、波の打ち寄せる岩場の外れにそれを建てた。その私のプランは、たったの45分でできてしまった!」とル・コルビジェは語っている。

再度その軌跡をたどってみると、休暇小屋の構想の過程はル・コルビュジェが言うほど簡単なものではなく、もっと長く、もっと複雑なものだった。その過程は3段階に分かれる。1951年12月30日にたった45分で描かれた最初のエスキースでは、実際に建てられた休暇小屋の設置の決定、外被の寸法、内部構成などの要点が押さえられている。

ル・コルビュジェは、「モデュロールⅡ」で、最終的に描かれた図面は彼のスケッチの清書に過ぎないと言っている。最終図面は最初のスケッチに忠実には違いないが、ただの清書とみなすことはできない。休暇小屋を構成しているすべての要素が深く検討された後に、はじめて実施図面が描かれたはずである。実施図面にたどりつくまでの作業はル・コルビュジェのアトリエのスタッフや外部の技術者たち(ジャン・プルーベとシャルル・バルベリス)や、ル・コルビュジエ自身が次々とかかわったいくつかの作業段階からなる。取り組まれた作業内容は人間工学的な研究、寸法の決定、技術的ディテールの追及、造形的な最終仕上げなどである。ル・コルビュジェは休憩小屋の建設を、アジャクショ(コルシカ島の南の都市)でのプレファブ部材の製造からロックブリュヌでの組立作業に至るまで注意深く見守った。この間に彼は、完成品の形に決定的な影響を及ぼすことになる建築上の手直しを行っている。

しかし今述べたかんたんな要約では、構想過程の豊かさや、出来上がった作品の深化のレベルを十分理解してもらうことはできない。構想過程と製造過程が複雑になったのは、この作品とそれをめぐる状況にル・コルビュジェが個人的に深くかかわっていたからだといえる。それはまた計画の全作業を誰にでも理解できるようにした彼の能力にも関係していると言えよう。なんの変哲もないプログラムから、ル・コルビュジエは自らの主義主張と現代建築の議論の主要テーマが交錯しあうひとつの建築プロジェクトを生み出したのである。日曜大工の域の仕事を、建築の模範的な実例に仕立て上げてみせた。つまりごく個人的な作品から一般化できるモデルをつくりだしたのである。











ル・コルビュジェ カップマルタンの休暇小屋 から

著者:ブルノ・カンブレト

監修:中村好文
                        訳者:石川さなえ・青山マミ
                        発行者:佐藤穆
                        発行所:TOTO出版

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the animation of cap martin cabanon model 1×1

カップマルタンの小屋、原寸大モデルの内部のスライドショーです。

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